易について
占い方法
易は筮竹(竹の棒)と算木(陰陽を表す角棒)を使って占う占いで、得た卦を易のテキスト(易経)による解釈に従って、問題に対する答を導き出します 。筮竹を使って、占いたい問題に対しての答を易神に問います。易神とは人格神ではなく、宇宙の摂理のようなものだと考えてください。8面体のサイコロやコインでも占うことができます。世の中のすべての事象は、陰と陽とから成り立っている」というのが易の思想です。
易のはじまり
易とは中国で出来た占いです。殷の遺跡から亀の甲羅を焼いたものがたくさん出ていますが、そのひび割れによって吉凶を占ったのが占いの始まりではないかと言われています。それらや五行思想、陰陽の思想などが整理されていって現在の易の体裁になったのではないかと思います。それは周の時代(今から約3千年前のこと)に当たります。易は王様、支配者(帝王)のための占いでした。中国では戦いに勝った者が皇帝となり国を治めます。皇帝は一度なってしまえばそれで安泰ということはなく、政治の仕方が悪ければ反乱が起き、命を狙われます。そして次の皇帝が誕生するというわけです。
そこで、どうしたら自分の世を安泰に保つことができるか、どうしたら戦いに勝つことができるか、どうしたら民衆の支持を受け続けることができるか、どういう人間を部下に取り立てたらいいのかなどを易で占ったようです。
易はどんな時に役立つの?
易が他の占いと違っているところは、どんな問題でも占えるということです。悩みの種類を問いません。決定的にダメという判断をしません。どうしたらよいかを教えてくれるのが易です。
迷いを断つのが易占の最大の利点です。その結果、時間を無駄にすることがなくなります。自分であれこれ考えても迷っている時は結局良い結論が出ないことが多いので時間の無駄です。その時間を他の生産的なことに振り向けることができます。
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